2014/06/22 徒歩5分圏内の場所検索サービス『Pathee』を運営する株式会社 tritrueの取締役さんに何か話を聞いてみた(中編)

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何か色々質問してきました






patheeロゴ






はい、いっぱんじん連合の代表(@daihyo_ippan)です。


さて前回は、検索サービス「Pathee(パシー)」と、Patheeを運営する株式会社 tritrue(トライトゥルー)さんのオフィスでもあるコワーキングスペース「サムライ スタートアップ アイランド」のご説明をしましたが、その続きとなります。(→前回のリンク


株式会社 tritrue 取締役 廣瀬さんにお話を伺ってきましたので、のんびりとご覧下さ〜い。



・簡単なプロフィール

・一緒に起業する3つの条件

・Pathee以前の企画

・Patheeのコンセプト

・ご利用例

・海外の壁

・アスパラガスの謎

・Pathee関連の他のサービス






簡単なプロフィール






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宮原:ではまず最初に、簡単で結構なので廣瀬さんのプロフィールとか教えて頂けますか?


廣瀬:え、僕のですか?!w そうですね、僕はSI屋を8年やっていまして。SI屋って分かりますか?


宮原:ネットしてるとたまに目にするんですけど、「SIer」ってやつですか?


廣瀬:あ~そうそう! って言ってる僕も実はよく分かってないんですけどw なんていうんですかね~。ITとかプログラムとか全般的にそうなんですけど、かなり広い概念をざっくり言い表す言葉が多くて、SI屋もその1つなんです。 

僕が以前どんなことをしていたかっていうと例えば、

『お客さんから「人事系のシステムについて、昔は手書きとかタイムカードを元に入力されてたものを、パソコンから勤怠を入力するとそれが給料に反映されて振り込まれるようにして欲しいです」という依頼があった』

として、そのために必要な機能等をヒアリングしてシステムを作るっていう部分をやっていたんです。


大きくいうと、【コンサル】【SIer】【下請け(下流)】と僕のなかではザックリ3層に別れてるな、と思っていて。

【コンサル】っていうのは、お客さんがそもそも今なにやりたいんだっけっていうことを聞いて、何が今したいかっていうところから始める。

【SIer】はどっちかっていうと、そこがまぁまぁ決まってから、「じゃあどんなこと必要でしょうか?」っていうことをヒアリングして、作る前段階を落とし込んだりとか。

それを実際にシステムをつくるのっていうが、さらに【下請け(下流)】の行程っていう流れですね。


世間でよくいうSIerはコンサルとそのSIerの中間ぐらい。NTTデータさんみたいな有名なところっていうのは、お客さんから話を聞いて、あとはやっといてっていうポジションですね。

僕がいた企業はそこよりちょっと下の規模で、この【SIer】ところや、【下請け(下流)】で実際にシステムを自分でプログラムで作るとかっていうことをしていました。 そういうところをやってるっていう意味だとSI屋なのかな…と。


っていうこと言ってると、めちゃくちゃ話長くなるじゃないですかw だから、一言で「SI屋やってました」って言えば、「とりあえず3層でいうとこの辺りの上なのかな下なのかな、ま、上なのかな」っていうニュアンスが一言で伝わるので。

こういう説明も、こんなの女の子と居る時絶対喋ってるとき言えないですし、全然理解してもらえないんでw「ITです」って言って終わらせますw


宮原:話半分で野菜スティック食べ始めますよねw 


廣瀬:そうそうww「ふぅ〜ん、えーと、プログラム?書いてんだ〜」みたいなw


宮原:「…わかった この話はやめよう ハイ!! やめやめ」みたいなw 悲しいww


廣瀬:そうそうそうw これ相当はしょって話しても2~3分ぐらいかかるんで。


宮原:8年、同じ企業に在籍してたんですか?


廣瀬:そうですねー。


宮原:で、2年前くらいから独立ですか?


廣瀬:もう3年前ですね。


宮原:じゃあ会社員時代、転職とかは特にせずってことですね。 やっぱり、その8年間の間、「独立しようかなー」「会社移ろうかなー」とか思ったりしてました?


廣瀬:まぁー、それはありますよね。なんか、「もっといいとこ・面白いとこ・楽しいとこないかなー」って思いますよねー。 ただ、まぁそこまで本気で考えてたってわけじゃなく。会社員やってて誰でも思うことを漠然と思ってたって感じですけどね~。












一緒に起業する3つの条件




お話を伺う数日前に、Patheeのデザインを担当された株式会社グッドパッチさんが詳細なインタビュー記事をアップされてました。その記事で書かれていたことも含めて、このあとお話をさせて頂きました。

なので、その記事もご覧頂くとよりお楽しみ頂けるかと思います。

歩いて5分の場所検索サービス、PatheeのiOSアプリはどうやって作られたのか?





宮原:寺田さん(tritrue 代表取締役)が、

『起業する際の仲間は「プログラミングできて、独身で、自分と同い年で」っていう人がいいなーって思って探してた』

っていう話がありましたが、3年前に廣瀬さんに声がかかった時は、そういった話も聞いたんですか?


廣瀬:そうですね。


宮原:最初それを聞いたときは、「おぉ」みたいな感じだったんですか?w


廣瀬:「おぉ」ってww どうなんですかね~。まぁ、起業する際に本気で人間を選ぶときは、そういう条件は確かにそうだろなって。

「同い年」はまぁ正直どうでもいいと思うんですw 僕達、大学のときの同級生なんですよ。大学の同級生って年離れてる人もいるじゃないですか?そういう意味では、ようは、「自分と波長が合う仲の良い人間」というか、「ある程度相手のことを理解できる」くらいの意味合いを言ってるのかなと思います。

「独身か、結婚してるかどうか」ですが、お嫁さんがいるくらいだったらまた話は違うけど、子供がいるとなかなかどうしても時間がとれないですよね。 本当に24時間365日コミットしてくれる人が欲しかったんじゃないかなっていう。


宮原:お嫁さんやお子さんがいると、やっぱ土日は家族サービスしなきゃいけないですもんね。


廣瀬:そうですね~。で、あと1つなんでしたっけ?


宮原:「そういう条件で人探してるんだけど」って、最初に言われたかどうかっていう感じですね。


廣瀬:起業をする時って、言い方悪いんですけど、騙しても人を連れてくるっていう人もいるんですけど、そういうのは全然なくて寺田としては情報は常にオープンにしてて、「それでも一緒にやってくれるんならやろう」っていう人ですね。


宮原:なるほど〜。その流れで気になったのが、記事のなかで廣瀬さんは

「(寺田さんは)学生時代から起業すると言っていたし、実際に起業するようなタイプだとも思ってて、いつかそういう話は来るかな?って思ってた」

って仰ってて。そして、

「誘われたとき、最初から一緒にやりたいって思ってた」「だから、企業で仕事してるときも、役立ちそうなことを意識して仕事を選んでた」

って書かれ方してたんですけど、それって20代前半からそう思ってたんですか?


廣瀬:まぁ、仕事していくうえで、今後どういったキャリアがあるか考えたり、どういう研修だの資格だのあるよってのを受ける時にざっくりとですけど、どんな場面でも意識として頭の中にはありましたね。


宮原:それはご自身で独立とかってよりも、意味合いとしては、「寺田さんと一緒にやるとして」みたいな設定でっていうことですか?


廣瀬:100%彼だけに限定してそう捉えてたわけではないですね、そういう意味でいうと。さすがにそれは夢物語すぎるんで。もちろん、彼みたいな人間と一緒にやると本当面白いだろうなとは思いましたが。

僕自身はトップに立ってやる人間っていう風に自分を捉えていなくて。何かをサポートする立場の方が一番面白い…、って今こうなったからいえるものあるんですけどwだから、例え他の人であっても、支えるって形で役立ちたいなって。


宮原:ご自身として、そういうポジション・役割みたいなものを果たすうえで、「こういうスキルを」っていうのをずーっと意識してたっていう。結構アツい話だな、スゴいなぁって思いました。

実は、あのインタビュー記事ではあの部分が、僕的に一番「え、マジで?すごくない?サラッと書いてるけど」って思ってw


廣瀬:あははw 短い文章に落とすとね、わかりやすく、良いこと言ってるっぽく見えちゃうんですけど。

やっぱり色々な先が考えられるなかで、「どこででも使える」っていう言い方じゃないんですけど、そういったものは必要だなって。

あえてそんな言い方したのは、自分が特に意識してきたのがマネジメントとかチームビルティングとかなんですけど、そういうのが好きってわけでは実はないんですよ。もともと自分1人で手を動かしてるのが好きなんです。

けど、そういうスキルって、起業した今も活かせるし、組織のなかでもどこに行っても活きるものなので。なので、カッコ良くいうとあぁいう表現になったんですけど。











Pathee以前の企画




宮原:tritrue設立して1年後にpatheeを企画して、最初の形にしたのがその半年後くらいと聞きましたが、それまでの最初の1年というのは、他の企画を手をつけていたというか、動いてた感じですか?


廣瀬:そうですね。その以前やっていた事のなかで、スピンオフというか「こっちの方がいいんじゃない?」というのが段々浮かんできて、Patheeを大体2013年から始めました。

ここ(サムライ スタートアップ アイランド)に入居したり、会社作ったり、最初のサービス作ったのが2012年なんですよ。

2012年に何やってたかっていうと、KDDI ∞ Labo(ムゲン ラボ)っていう、KDDIのなかにスタートアップを支援する組織があって。その活動の1つに、年に2回5チームずつ選出して、色々とアドバイスをしたりっていうプログラムがあるんですけども、そこに選ばれたうちの「 LogTown(ログタウン)」っていうサービスのがあって。

今はもうサービスを閉じちゃったんですけども、まず説明としては「ソーシャルメディアの情報を集めて、その人のビジュアル名刺を作る」っていう言い方をしてたんですけども、どういうことかっていうと…、ログタウンの絵がなんかないかな…サービス閉じちゃったんで…あ、あったあった。どういうものかっていうと、こんな感じで・・・






logtown_image.jpg






宮原: あ、カワイイw


廣瀬:まぁ、「街」なんですよ。で、例えば、FBとかTwitterも使われてますよね?あと、Foursquareとかご存知ですか? そういったSNSと連携してもらうと、それぞれで投稿したりつぶやいた情報をもとに建物が建っていくっていう。例えばレストランにチェックインしたりコーヒーってつぶやくと、


宮原 それをビジュアルにしたものが建てられるっていう。シムシティー的な。


廣瀬:そうですね。ゲームではなくて名刺なんですけどねw 

なんで名刺かっていうと、例えば宮原さんとは会うのは今回2回目ですが、お互いがどんなこと好きかっていうのを時間をかけてだんだんお互い理解していくじゃないですか。

それは悪いことじゃないんですけど、なんかお互いの「実はこれが共通の趣味だよ」とかスグ分かったりすると話が弾むじゃないですか。

じゃあどうするかっていうと、その人がどんな人かっていうのを知るためにFacebookとかのSNSを全部追っていって、「ほうほう、こないだココいったんだ、俺と趣味一緒じゃーん」とかでもいいんですけど、


宮原:夜中よくやる行動ですねw


廣瀬:まぁまぁありますよねw 女の子と遊んでる投稿見つけたりしてw


宮原:「クッソ!リア充じゃねーか!!」みたいなw


廣瀬:あははw でも、それって時間かかるし、みんながみんなやるわけじゃないじゃないですか。FBをサラッとペラっと見るくらいで。

でも、こうやって絵としてビジュアルに落とし込んで、「僕ってこんなんです」っていうと、例えばスタジアムがあれば「もしかして野球好きなんですか?」とかなりますよね。ビジネスの話してる最中に、いきなり野球の話とかってなかなかならないじゃないですか。

みたいなことが分かるっていうのを、ビジュアルで一目で分かるようにっていう。より自分らしさが特化してる街を育てるためには、よりたくさん実際自分がその場に行ったりしないといけないのでO2Oとか繋がったり…とか、そういったビジネスを考えていました。

ただちょっとコンセプトが発散しすぎたんですよね。やれることがありすぎて、なかなか何がコアなのか設定できなかったんですよ。


宮原:なるほどー。昔、プレステで「テーマパーク」っていう自分で遊園地作って運営するっていうシュミレーションゲームあったんですけど、それとデザインと似てて、カワイイなぁって思いましたw


廣瀬:ありがとうございますw でも、僕らの規模でこれをビジネスにするには、ちょっと…。ってなりまして。

2012年にログタウンをやっていたなかで、

「チェックインとかのログとか(ウチが)持っている」
→「その人がどんな人かっていうのが分かる」
→→「そうすると、今どの辺りにいるとかっていうときに、その人に合ったこういうレコメンデーションがありますよっていうのを伝えることもできるね」

っていう話をしたんです。

そして『そもそも、その人に合ったレコメンデーションがどうこう以前に、「屋外のとある場所に居た時に目的のもの・場所を見つける」っていうことが、検索できてないよね』『Googleマップもまだまだダメだよね』『検索とか面白いんじゃない?』って寺田が思いまして。

ログタウンも行き詰まりを感じていたので、Google検索に変わる、「自分の近くにあるものを探す」っていうのをやりたいねって話をして。「じゃあ、やるか」っていう、そんな流れですね。



宮原:ちなみに記事に「Patheeの前に4つほど企画を考えていた」って書かれてましたが、ログタウン以外の他の3つ4つってどんな感じのっていうのは、覚えてらっしゃいますか?


廣瀬:一番最初に考えたのが、ログタウンの原型みたいな感じです。これもログタウンとベースのデータはかなり近いんですけど、例えばTwitterのつぶやきを集めて、切り貼りして、ブログ作ろうみたいな感じのツールにしようっていうものでした。


宮原 切り貼りして。


廣瀬:そうそう。ドラッグ&ドロップして自分で呟いたのをカードとして並べるっていう。

ブログってなかなかみんな書かないじゃないですか。でも、FBとかTwitterならちょいちょいつぶやいたり文章書き込んだりするじゃないですか。だからそれを一個に纏めて、あとはちょっと付け足したりとか、それをすればブログとか出来るんじゃないかなって。そういうものを作ってましたね。

あと2個くらいアイディアレベルではあったんですが、それはアイディアで終わったんで。ちなみにそれは2011年の頃ですね。まず会社を辞めた直後に、まずなんかものを作ってみようっていう。これが当たればそれでいいし、そうじゃなくても「こういうことできるよ」ってなるので。

それから、色々な人に話聞いたり意見聞いたりしてるうちに、サムライの人に繋がって「面白いね」って話になり、ログタウンみたいなものでいこうってなりました。


宮原:なるほど〜、Patheeの前のログタウンの更に前の企画を見てもらったり評価してもらったりしていて、今に繋がってるんですね。


廣瀬:結局、サービスを作ったりしていくなかで、この部分を伸ばしていこうかってそういうものが見えてきて。


宮原:カードのやつもそうなんですけど、デザインかわいいっすよねw


廣瀬:ありがとうございますw


宮原:なんか、字の、フォントというか。


廣瀬:あのーでもなんか、そういって頂けるとありがたい反面、複雑でw

デザイナーがいなくて、Patheeアプリでようやくデザインを外注したり、ログタウンの街の絵はイラスト描ける人に描いてもらったんですけど、それ以外は全部自分達でやってて、「デザイン死んでるなー」って思ってやってたんですw

なんか、デザイナーいないとね。どうしてもエンジニアが考えるデザインってしょぼいな、って思いながらやっていたんで。


宮原:くそー!みたいなw


廣瀬:そうですねーw


宮原:いや、僕なんか、結構どっちかっていうと、カッコイイのも好きなんですけど、可愛いのも好きなんで「あ、可愛い〜」って思っちゃいましたw


廣瀬:あははww










Patheeのコンセプト





宮原:いや〜、なるほどー。そういう流れなんですねー。なんか、それぐらいのところから、廣瀬さんも一緒になってアイディア出しみたいなことを一緒に2人でやってたんですか?


廣瀬:Patheeに関しては最初から、

『「Googleはゴミが多い」、「近くが探せない』この2点を解消したい』

っていう、かなり明確なコンセプトがあったので、大きなところはそんなに話すことは無く、決まってましたね。


宮原:「ゴミが多い」って良いっすねw


廣瀬:ゴミっていうか、屋外では、ですね。外でカレー屋さん探してる最中にクックパッドが検索表示されちゃうっていうのは、ゴミですよね。


宮原:結構そういうの検索されちゃって、間違ってみちゃったりしますもんね。

外で検索がスムーズにいかないと、「もういいや」ってダルくなって、その辺の適当な店入っちゃおうってなっちゃうじゃないですか。

よく、みんなめげずにiPhone片手に超探すなぁって前から思ってたんですw だいたい僕はいつもゴハン食べ行くとかカフェに行くでも、決めてもらう派のポジションで。「お願いしまーす」みたいなw (あー超調べてくれてるー申し訳ない)って、よくなるんですけどw 









ご利用例




宮原:Patheeを知ったときに最初に思ったのは、深夜徘徊で当ても無く街中をフラついてる最中に、

「土地勘の無いエリアで今ここが具体的にどこだとか、わかんない」

「深夜徘徊の時間帯って、そもそも人いないから尋ねたりできない」

「パッと思いつきで家から出ちゃったからケータイの充電が少なめ」

「トイレ・コンビニとか探したい」

とかがありがちだから、そういう時に便利だよなぁって僕はすぐ思い浮かんだんですけど、廣瀬さん的にオススメ使い方パターンみたなのってありますか? 

オススメっていうとアレですけど、俺だったらこういう時にリアルに使うなっていう。


廣瀬:そうですね~。うーーーん。やっぱ土地勘のないところなんですよね、今は。

僕、以前旅行先でどうしても薬局に行きたいときがあったんです。だけど、「やっぱこういう時はPatheeだろ」って思って、探したら見つかったんです。

まぁ薬局はまぁまぁ質にこだわりはないんですよね。薬局ならどこでもいいかなってなるじゃないですか。飲食だったら結構美味しいのが探せないとってなりますけど、それは非常に難しいんです。現状Patheeは美味しさ順に並んでるわけじゃないので。


宮原:そうですよね〜


廣瀬:口コミとかないと、美味しさ順とか並べられないんですよね。そういうのはまだ難しいんですけど、郵便局だったり医者だったりトイレみたいな、「まず今すぐ近くでとりあえず1回行ければ良い」っていう時には非常に重宝しますね。

そうそう、京都のユーザーさんで大学入学で引っ越し直後の時に「Patheeがすごく便利だった」って言ってくれてました。

また、家を借りる際の物件内覧に行った時に、「家の近くに何があるか」とか調べた時に良いって言ってくれましたね。


宮原:確かに〜!引越しのときとか、部屋をボーッと見ながらPathee使えば、パパッと「スーパーあるじゃん!」とかすぐわかりますもんね。


廣瀬:借りるときに「コンビニとか近いじゃん」とか、「無いから微妙じゃん」とか、一目で分かりますね。


宮原:引越し直後とか、「ガスの開栓の手続き忘れてた…銭湯行きたい」とか、そういう時ですよね。


廣瀬:そうですね。普段使いの時は弱いな、弱点だなって思いますけどね。


宮原:さっき旅っておっしゃってましたけど、確かに旅ですよね、旅行先とか。 あと僕がイメージしたのが営業職をされてる方とかで、色んなエリアに顧客先があるときに、メシ食べるときに考えたり探したりって地味にダルかったりするんで、そういう時にリアルに役立つなっていう。

つまり、結局土地勘の無い場所なんですよね。


廣瀬:アクティブに動き回ってる人は使い出があると思いますね。









海外の壁




宮原:海外ではPatheeは使えるんですか?


廣瀬:使えないんです。いくつかの制約があって、海外展開されるには、1カ国1カ国追加していくってやり方が必要なうえに、それもかなりコストがかかるので、なかなか2カ国目を増やせないんですよ。

まずコストなんですけど、ようは、仕組みはGoogleと同じなんですよね。世界全てのWebをとってきて、みたいなやり方をするんですけど、その全てのWebとってくるとデータセンターがいくつ必要なんだって話で。なので、いきなりはできないんですよ。

いま、1カ国目の日本対応についてはデータセンターがあるわけじゃないんですけど、要はちっちゃくちっちゃくドメインを取捨選択して「食べログとかぐるなびとかのデータだけ取ってます」とか「いくつかのURLでこのサイトは今は取ります」って絞りをかけてるんです。そうしないと、あまりにもデータが多過ぎて、スピード的にも容量的にもとてもじゃないけど間に合わないので。っていうので、まずコスト的にはそういう感じです。

で、もう1個は、住所なんです。住所って、GPSとかiPhoneがとるのは緯度経度の数字なんですけど、各Webページには書かれてないんですよね。その住所を緯度経度へ変換するっていうのは、結構価値の高いデータなんです。なかなかお金のかかるデータなんですよね。

国内は制限のなかで少しずつ変換したりしてるんですけど、例えば、日本だったら「じゃあこのサービスでいくらで変換します」っていうサービスがあるんですけど、アメリカだったらまた話が違ってきます。

同じ会社が提供してなかったり、お金が違う場合があったり。で、その技術精度とかっていうのも、どうしても文字列を文章中の住所がどっからどこからって取ってくるというのはちょっと難しい話だったり。

そういった制約があるので、まぁ国ごとのカスタマイズをしていかないといけないっていう問題があるんですよね。


宮原:「もしも」って話なんですけどw、自由に国増やせるよってなったら、次はどの国で展開したいなとかありますか?


廣瀬:いま、僕らに出資してるサムライインキュベートっていうところの代表の方がイスラエルに行ってるんです。

イスラエルって、NASDAQで上場してる会社がアメリカの次に多いっていうベンチャー大国なんですよ。でも、日本とあまり交流がなくて、もっと活発になればお互いに良い刺激になるはずなんですけど、っていうことで、その人が現地にいって変えようとしてるんですよ。

で、Patheeって、北海道とかアメリカの荒野みたいな土地では、今の「5分圏内」っていう数値設定のせいもあるんですけど、ある程度店が密集してないと使いづらいサービスなんですよね。

例えば、「車で1時間以内の場所を探せるサービス」っていう切り口に変えてやるっていう手もあるんですけど、今は5分なんで、そうなるとつまり「街」がいいんです。

で、イスラエルも割と都市国家なので、イスラエルはそういう意味では資金調達とかそういうことも含めて面白そうかなって思ってます。


宮原:はぁ〜…イスラエル……。いや、イスラエルのイメージが無さ過ぎて、絵が浮かんでこないんですけどww まぁそっすよねー。アメリカとかバイクで数時間、一直線に「ブゥーン!」って走っても未だに砂漠&土、みたいなところありますもんねw 

Patheeの「徒歩5分」についてなんですが、よく不動産屋さんだと「1分で80m」とか言いますよね。その換算と同じで、直線距離で半径400mってことですか?


廣瀬:そうですそうです。

でも、「400m」っていう数字については、僕は軽くどうでもいいと思っていて。どちらかと言うと、「5分」という数字、「人間が5分でここまでいけるんだな」っていうことのほうが大事かなって。

実際、それが6分くらいかかったとしても、厳密に見ないじゃないですか。5分で行けるとこなら行ってもいいかっていう心理的なところが大事で。

だからそこって、まぁ僕の日本人の、街に居る感覚としてなんですけど、それが日本でも少し田舎の方に住んでる人とかアメリカの荒野の人達とかどう感じるのか分からないので。 

そういった意味でも、他の国で対応させるにも、どういった考えるのか、そういったリサーチとかしないと何が良いんだろう?っていうのが分からないですね。この点も、国を追加するうえでちょっとに難しいところかなって。30分でも平気で歩く国とか、暖かい気候の国とか、ユルい文化の国とかによって違いそうですよね。


宮原:僕は長野県出身なんですけど、地元の友達と喋ってて感じるのが、例えば東京の都心から埼玉の大宮まで行くと、なんだかんだドアtoドアで1時間かかるじゃないですか。で、それって東京近辺に住んでると「ちょっと地味にかかるな」って感じじゃないですか。

でも、多分長野だと移動で60分とか、「あんまり」って感じなんですよね。大人は基本車移動ですし、どこかに移動するならそれくらいでしょっていう雰囲気があるというか。

これがさらに国別だと、理解できない、そうなんだ感がありそうですよね。


廣瀬:「5分」というコンセプトも、東京に住んでて新しいもの好きの人達を狙うならこれだって思うんですけど、どんどん広げていくと色んなニーズを答えていかないといけないサービスになっていくと思いますね。


宮原:東京住んでると、5分は許せるけど、これが10分だと徒歩だと若干ダルくなる、12分だとかなりダルくなる、みたいなところあるじゃないですか。不動産物件情報でも、駅まで5分だと「お、いいじゃん!」みたいな気分になる。


廣瀬:で、地図で半円みると、特に知ってる土地だと5分でこれくらいだと「あ、近い近い」って思える。そういう5分の感覚があったんで。だから、これくらいかなって。


宮原:400mっていう表現自体はどうでもいいって感じですね。


廣瀬:はい。ユーザーがその先に行く気になれば何でもいいっていう。









アスパラガスの謎




宮原:あと、Patheeのトップページで、サジェスト?っていうんでうかね。おすすめキーワードって表示されるじゃないですか。あれって使う人によって変わるんですか?


廣瀬:いや、今は変わらないです。固定ですね。 

将来的には、もちろん個別に変えたいですし、あと場所と時間でも変えたいんですよ。 

例えば、渋谷では「居酒屋」って表示されたとしても、あんまりお酒飲まない人だったり京都の寺付近にいる人だったら表示させないないとか。


宮原:京都の寺付近なら、「湯豆腐」とかですよねw


廣瀬:そうですねw渋谷だと色々考えやすいんですけど、例えば「ラブホ」とか。で、逆に昼間に「ラブホ」って出されても困るじゃないですか。あー、でも、そんなこともない。そんなこともないか。


宮原:フリータイム目当てかなーみたいなw


廣瀬:でも、それも駅に向かってる人には出さない、とかね。駅から離れていく、道玄坂に向かって人には表示を出すとか、そういう向きとかも対応させたら面白いかなーとか。

ピッタリ今これだろってものは出すのは難しいけど、そうゆうふうに、ゆくゆくは「こういう行動してるからにはこれのなかのどれかを目当てに検索する確率が高いだろ」っていうのを出していけるようにしたいですね~。


宮原:僕、ブラウザでPathee見たとき、確か15個くらい?おすすめキーワードが出たんですけど、下の方に、「アスパラガス」って出て、それがめっちゃウケてw「廣瀬さん達、アスパラガス推しなの?」って思ってww


廣瀬:いやww5月はアスパラガスが旬なんですよ。

(お話を伺ったのは5月中旬頃でした)

宮原:え、あ!そうなんだ!!それは知らなかったですw 5月が旬だったんだww


廣瀬:冬だったら「鍋」ってしたいところですが、5月だと「ないなーそういうのないなー!」って思って、じゃあアスパラガスいってみるか、って思ってw


宮原:あーなるほどwww


廣瀬:季節のメニューを見ると、「アスパラガスのなんちゃら」って今多いんですよ。


宮原:あ、そっか。そうなんだ。アレ見た時、すごいツボで、ヤバい超聞きたいって思ってw


廣瀬: あははwでも、そういう本当に求めてるもの以外にも、意外なものがあって探すと「あ、なんか面白いのがあるな」とかって発見も出来ると面白いですよね。


宮原:ですよね。こっから5分で◯◯屋さんがあるなぁって分かると面白いですよね。


廣瀬:そのアスパラガスも、「何故アスパラガスか?」が分かると面白いかもしれないですね。 

Googleのトップページでも、アイコンが毎日変わるじゃないですか。記念日とかをモチーフにしたデザインになったり。で、それを押すと、「なぜなのか」って検索結果が出ますよね。

それに近いもので、遊び心じゃないけど、知らないものとかを知ってもらえるとか、それって広告の話とかに繋がっていきますよね。


宮原:わかんないですけど、古〜い寂れた町とかでPathee見て「カタナ」とか出てたら、「え、何、ここら辺でカタナ売ってんの?!」とか、「え、鍛冶職人いる??」とかw


廣瀬:めっちゃRPGじゃないですかw


宮原:「え、3分でいけるなら、行くけど?」みたいになりますもんねw


廣瀬:それ面白いっすねーwそうですね、めっちゃ流行ったら、そういうコラボとかもアリかもしれないですねーw「リアル脱出ゲーム」的なノリで何かやると面白いですよねー


宮原:あーそうですよねー


廣瀬:そういう隠されたアイテムを探すと良い事あるみたいな。そういう妄想は広がりますよね〜。


宮原:カタナ屋の店主「(今日若い人来るの4人目なんだけど、何でなんだろう…)」とかw


廣瀬:アッハッハッハww


宮原:最初見た時に、検索多い順とかが表示設定されてるのか、お二人で固定に設定したのか、どっちかなーと思って。


廣瀬:探しやすいものを心がけてはいますけど、そういうのを多い順とかみるのにも、ちょっとまだデータが少ないんですよね〜。









Pathee関連の他のサービス




宮原:Webニュースか何かの記事をみたんですけど、今後の予定で、「Patheeアドプレイス」と「Patheeロケーショントレンド」っていうサービスも予定していると書かれていまして。

「Patheeアドプレイス」っていうのは、きっとその土地に適した広告を表示させるっていうシステムなんだろうなと思うんですが、この「Patheeロケーショントレンド」っていうのはどういうイメージですか?


廣瀬:実はもうあって。触って頂くこともできるんです。

リンク⇒http://plt.pathee.com/

これなんですけど。直近の総検索数がどれくらいか?っていうのが分かったりします。「ラーメン」「トイレ」とかはサジェストにあるので上位ですね。あと「焼肉」とか「アイス」とかも検索されてますね。


宮原:(廣瀬さんのPC画面を覗き込みながら)あ、「夜景」で検索してる人もいるんだ。素敵だなぁ。


廣瀬:「夜景」とか、その辺はサジェストに入れてないのに検索してる人いますねー。

他にも、場所を指定することもできます。「東京駅の中心1kmで、この1ヶ月でどれくらい検索されてるか」とか、そしてその検索ワードは何があるか、とか。

東京駅周辺で「もつ焼」が検索されてますねw あと、麻雀とか。

さらに「もつ焼」と一緒に検索された言葉は何か?とかも分かります。「ラーメン」だと「オススメ」とか、「美味しい」とか検索されてますね。


宮原:ラーメン スペース 美味しい で検索してる人がいたーってことですね。


廣瀬:そうそうそう。まぁこんな感じです。これは、企業向けにこのデータを販売するインターフェイスです。


宮原:なんか、Googleアナリティクス的な雰囲気に似てますね。


廣瀬:インターフェイスはアナリティクスに似ているんですけど、アナリティクスは自社用・自サイト用のですね。これは、パシーとしてのアナリティクスに近いものがありますね。それをみんなに向けてデータを販売しようっていう。


宮原:今度、夜景で検索してみようっと。


廣瀬:一応、これ、もうリリースはしてるんですけども、機能を改善したりとかっていうことは今後していきますね。


「Patheeロケーショントレンド」に関する説明スライドがありましたので、リンクを貼っておきますね。ご興味があれば是非ご覧下さい。

リンク⇒Pathee Location Trend(位置情報付き検索キーワードデータベース)









というわけで、いかがでしたでしょうか?実は、まだもうちょっとだけお話を伺ったのですが、今回も長ーくなってきたので、次回「後編」に続く感じで、今回は一旦終了とさせて頂きまーす!




おしまい


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